フォレストーリー視察報告その⑤ ナグマカパック植林サイト視察
視察報告第5回目は、マンガタレム地区のプロジェクトサイトの一つ、ナグマカパックで視察した森林再生の状況をご報告いたします。
現在、マンガタレムではナグマカパック(Nagmakapak)とカマパカ(Kamapaka)という2つのエリアで植林を行なっており、ナグマカパックはカタラタラーン(Katarataraan)という名のPO(人民組織)が森林再生を担当しています。
国立公園の中にあり、良く整備され、夏には観光客も訪れる場所となっています。
ここから森林に入っていきます!
土壌の栄養素が豊富で、周りの大木に守られている木はしっかりとした成長が見られます。
直射日光が当たる斜面は、熱と植え付け場所の悪さから、植林が難しく活着率が低いです。育ちの悪い苗は植え替えを行っています。
日陰が少ないオープンエリアでは、乾燥を防ぐために、藁を敷いて水分を逃さないようにしています。
かなり背丈も伸びしっかり生育している苗が確認できました。
日陰のないオープンエリアでの作業は傾斜もあり、体力的にかなり厳しいということを、今回の視察で身を持って感じました。
このように一旦森の中に入ってしまうと、森林は結構残っているような気がしてしまったのですが、よく見ると悲しいくらいに減ってしまった隣の山の姿にはっとさせられました。
サイト入口の向かい側には、天然の温泉水を使ったプールが2つあり、夏には観光客が訪れる場所だそうです。DENR(環境天然資源省)が管理しています。泳いでいる人も。
ナグマカパックエリアにおける植林の活着率は73%で、苗木の高さは65cm程。土が良く大樹の陰を利用しているため、比較的生育が良いことが分かりました。
次回はもう一つの森林再生サイト、カマパカでの視察の様子をお伝えします!
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