2012年11月05日

フォレストーリー視察報告その③ 現地パートナー団体ハリボン協会とのミーティング

視察報告第3回目は、現地パートナー団体であるハリボン協会との情報交換の様子をお伝えします。

 

  2012717日、フォレストーリー・プロジェクトの実施状況について情報交換を行うため、ケソン市にあるハリボン協会本部を訪問しました。

 

 現在ハリボンでは2020年までに100万ヘクタールの森林再生を目指す"Road to 2020"達成のため、フィリピン各地でプロジェクトを実施しています。

 

森林再生を行う場所は全て、ハリボン協会が行った調査により、IBA(Important Bird Area)に指定された場所から選定しており、フォレスト―リーで実施しているミンドロ島やルソン島マンガタレムも生物多様性の重点保護地域に位置付けられています。

 

→【過去ブログ】IBAとは?!

  

 

フィリピンにおけるIBAデータ(出所:BirdLife Internationalウェブサイト資料より)

 

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 全てのプロジェクトで単一種による森づくりから、多様な在来種による天然林の再生を行っており、生態系の復元を目指しています。 →続きを読む

 

ミーティングでは、ハリボンの担当者より、この数年、森林再生の経験を積んだことで、サイトごとに樹種の選定や育成方法の工夫ができるようになったという、とても良い成果が報告されました。

 

フィリピンは4つの気候区分があり、それぞれに適した樹種の選定や育成方法でなければ、苗を順調に育てることはできません。

 

樹種の選定については、在来種を1020種程選びますが、陰になる大樹が無い草地等では、成長の早いパイオニア種と成長の遅い樹種を一緒に植える等の工夫をしています。

 

また植林地の準備の際、全面的に草刈りを行っていましたが、植える地点の周囲1メートル程を丸く草刈りして、後の草を残すことで、適度な陰と水分を供給でき、苗の成長を助けるだけでなく、草刈りの労力も省けることが分かったため、現在はこの方法で行っています。

 

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 ハリボン協会では、プロジェクトの成果を高めるために、植林地の選定と実施するコミュニティ選定のための基準を策定しました。植林地の選定にあたっては、土地の保有形態が明確であること、国により森林再生地区に指定されていること等を条件としています。

 

特に地区政府(LGU)によるサポートが、持続的な森林再生には不可欠であることを学んだため、参加コミュニティのみならず、DENR(環境天然資源省)LGUとの連携を重視しているとのことでした。

 

結果としてハリボン協会の森林再生は、国の森林保護における平均よりも高く約80%の活着率となっています。

 

 森林再生は自然が相手ですので、少しの環境の違いや気候の変化によって、木の成長や生物多様性の状況は変わってきます。

 フォレストーリー・プロジェクトは現地の方々の協力や理解、日々の努力によって支えられているのだなと改めて感じた情報交換会でした。

 

 

次回はマンガタレムLGU(地方政府)への表敬訪問のようすをお伝えします!

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