2015年11月09日

視察報告⑤「新・植林サイトの紹介:ミンドロ島新植林サイト マンギャン・アランガン」

 前回は、ミンドロ島シティオ・パルボンの森林再生の現状を報告致しました。今回は、そのシティオ・パルボンの北に位置する、マンギャン・アランガンというコミュニティーを取り上げます。マンギャン・アランガンは、現地の先住民族で構成されており、20153月にフォレストーリー・プロジェクトの新たな植林サイトとなりました。今回はコミュニティーの概要や植林サイトの様子などをご紹介させて頂きます。

マンギャン・アランガン風景①マンギャン・アランガン風景②
(村の風景①②)

 以前、視察報告も説明させて頂きましたが、フォレストーリー・プロジェクトは、シャディ㈱様が発行するカタログギフト「AS YOU LIKEなど」にて、"チャリティーギフト"http://shaddy.jp)として掲載をして頂いており、カタログを通じてたくさんの個人のお客様より協賛を頂いています。その協賛金の総額が1ha分の森林再生を実施できる金額に到達したことを受け、今回マンギャン・アランガンと協力しながら植林を進めていくこととなりました。

インタビュー風景
(インタビュー風景)

 まずはコミュニティーのリーダーたち(4060代の男性7人)へインタビューを行いました。マンギャン・アランガンは、元々この地域の山中で生活していた先住民族で、30年程前に現在の集落のあるところに定住を始めたようです。主な生業(なりわい)は農業で、稲作、野菜の栽培、家畜の飼育などを行っています。また焼畑農業を行う慣習があり、陸稲(おかぼ)、バナナ、トウモロコシなどを栽培しています。

収穫米乾燥焼畑
(左:収穫した米を乾燥させている様子 右:バナナ栽培のために行った焼畑の様子)

 インタビューを終えた後は、実際の植林サイトへ。植林サイトは、現在集落となっているところから500700メートル程進んだ林内の斜面に位置していました。訪問当時(20155月中旬)は、植林用の種苗を林内で収集し、育苗を行っている段階でした。同行したハリボン協会のスタッフによると、マンギャン・アランガンの人々は、過去に現地の環境NGOの支援のもとで、森林再生プロジェクトを実施した経験から、既に高い森林再生スキルを有しており、今回も本プロジェクトの植林サイトとなることを快諾してくれたということでした。(むしろ1haではなく、もっと大規模森林再生を望んでいるという声もありました。)

植林サイトへ移動
(植林サイトへ移動中)

植林サイト
(植林サイト かなり傾斜があります)

その後、また500メートル程移動し、Pandurucan Fallsという滝へ。実はこの滝は、繁忙期には現地人と外国人を合わせ1100200人の観光客が訪れるミンドロ島の中でも有名な観光名所だそうです。ここで休憩している時にミンドロバンケン(Black Hooded Coucal)という鳥を発見することが出来ました。この種は、国際自然保護連合の絶滅危惧種(IUCN:International Union for Conservation of Nature)が作成した絶滅の恐れがある野生生物リストの中で、なんと絶滅寸前(CR: Critically Endangered)に指定されている貴重な種で、この地域の自然の豊かさを垣間見ることが出来ました。

Pandurucan Falls①
(Pandurucan Falls①)

Pandurucan Falls②
(Pandurucan Falls②)

最後に、コミュニティーの人々に、本プロジェクトに期待していることを伺ってみたところ、「コミュニティー基金」の活用に関心があることが分かりました。現在検討している用途としては、果物のプランテーションや、エコツーリズムの実施資金にしたいと考えているようです。マンギャン・アランガンでは、観光資源となるPandurucan Fallsなどもあるので、それらを活用したエコツーリズムなどが実現できれば、とても魅力的なサイトになると感じました。

以上、ここまでマンギャン・アランガンの概要や、植林サイトの様子についてご紹介をして来ました。20166月より実際の植林が始まっており、その後の様子については、定期的に更新をしていきたいと思います。

それでは、次回「FLUPForest Land Use Plan)とは?」について。

フォレストーリー・プロジェクト公式ブログ