2015年11月09日

視察報告⑤「新・植林サイトの紹介:ミンドロ島新植林サイト マンギャン・アランガン」

 前回は、ミンドロ島シティオ・パルボンの森林再生の現状を報告致しました。今回は、そのシティオ・パルボンの北に位置する、マンギャン・アランガンというコミュニティーを取り上げます。マンギャン・アランガンは、現地の先住民族で構成されており、20153月にフォレストーリー・プロジェクトの新たな植林サイトとなりました。今回はコミュニティーの概要や植林サイトの様子などをご紹介させて頂きます。

マンギャン・アランガン風景①マンギャン・アランガン風景②
(村の風景①②)

 以前、視察報告も説明させて頂きましたが、フォレストーリー・プロジェクトは、シャディ㈱様が発行するカタログギフト「AS YOU LIKEなど」にて、"チャリティーギフト"http://shaddy.jp)として掲載をして頂いており、カタログを通じてたくさんの個人のお客様より協賛を頂いています。その協賛金の総額が1ha分の森林再生を実施できる金額に到達したことを受け、今回マンギャン・アランガンと協力しながら植林を進めていくこととなりました。

インタビュー風景
(インタビュー風景)

 まずはコミュニティーのリーダーたち(4060代の男性7人)へインタビューを行いました。マンギャン・アランガンは、元々この地域の山中で生活していた先住民族で、30年程前に現在の集落のあるところに定住を始めたようです。主な生業(なりわい)は農業で、稲作、野菜の栽培、家畜の飼育などを行っています。また焼畑農業を行う慣習があり、陸稲(おかぼ)、バナナ、トウモロコシなどを栽培しています。

収穫米乾燥焼畑
(左:収穫した米を乾燥させている様子 右:バナナ栽培のために行った焼畑の様子)

 インタビューを終えた後は、実際の植林サイトへ。植林サイトは、現在集落となっているところから500700メートル程進んだ林内の斜面に位置していました。訪問当時(20155月中旬)は、植林用の種苗を林内で収集し、育苗を行っている段階でした。同行したハリボン協会のスタッフによると、マンギャン・アランガンの人々は、過去に現地の環境NGOの支援のもとで、森林再生プロジェクトを実施した経験から、既に高い森林再生スキルを有しており、今回も本プロジェクトの植林サイトとなることを快諾してくれたということでした。(むしろ1haではなく、もっと大規模森林再生を望んでいるという声もありました。)

植林サイトへ移動
(植林サイトへ移動中)

植林サイト
(植林サイト かなり傾斜があります)

その後、また500メートル程移動し、Pandurucan Fallsという滝へ。実はこの滝は、繁忙期には現地人と外国人を合わせ1100200人の観光客が訪れるミンドロ島の中でも有名な観光名所だそうです。ここで休憩している時にミンドロバンケン(Black Hooded Coucal)という鳥を発見することが出来ました。この種は、国際自然保護連合の絶滅危惧種(IUCN:International Union for Conservation of Nature)が作成した絶滅の恐れがある野生生物リストの中で、なんと絶滅寸前(CR: Critically Endangered)に指定されている貴重な種で、この地域の自然の豊かさを垣間見ることが出来ました。

Pandurucan Falls①
(Pandurucan Falls①)

Pandurucan Falls②
(Pandurucan Falls②)

最後に、コミュニティーの人々に、本プロジェクトに期待していることを伺ってみたところ、「コミュニティー基金」の活用に関心があることが分かりました。現在検討している用途としては、果物のプランテーションや、エコツーリズムの実施資金にしたいと考えているようです。マンギャン・アランガンでは、観光資源となるPandurucan Fallsなどもあるので、それらを活用したエコツーリズムなどが実現できれば、とても魅力的なサイトになると感じました。

以上、ここまでマンギャン・アランガンの概要や、植林サイトの様子についてご紹介をして来ました。20166月より実際の植林が始まっており、その後の様子については、定期的に更新をしていきたいと思います。

それでは、次回「FLUPForest Land Use Plan)とは?」について。

2015年09月10日

視察報告④「ミンドロ島のコミュニティー(シティオ・パルボン)の森林再生~自発的な森林保全の実施~」

これまではルソン島マンガタレム地区の森林再生の現状や、コミュニティー基金の活用状況についてご報告させて頂きました。今回は、もう一つの植林サイトであるミンドロ島のコミュニティーの森林再生の現状をご報告致します。

ミンドロ島では、2009年より西側のオキシデンタルミンドロ州のほぼ中央に位置するサブライヤン市のシティオ・パルボンというコミュニティーの人民組織(PO:People's Organization)と協力をし、7.02haの森林再生を進めてきました。

パルボンの木のサムネール画像

本植林地では、2009年に植林が行われ、2012年には過去に協賛頂いた分の植林・保全期間を無事に終えることができました。その当時の活着率(植林をした苗の内、きちんと根付いて生長しているものの割合)は約75%でした。それから3年経過した201553月時点での活着率は76.84%という高い水準を維持できているということが分かりました。一部の樹種は写真のように9m程度に生長し、順調に森林再生が進んでいることが分かります。

パルボンの森のサムネール画像

同行したハリボン協会の職員によると、雨季と乾季で若干の違いはあるもののプロジェクト開始当初は、ほとんど草原と言っていい状態であったが、プロジェクト開始後6年が経過し、植林とメンテナンスの成果が現れてきているとのことでした。この地域では、過去に近隣の先住民たちによる焼畑により5ha分が全焼してしまいましたが、住民の努力により見事に森林が再生しています。

キャッサバ1キャッサバ2

このような着実な森林再生が進んでいる背景には、住民の自発的な取組がありました。植林・保全期間終了後、住民たちは今後もメンテナンスを継続するために上の写真の植物を植林サイトの周りに植えることにしました。熱帯の国々にお詳しい方ならお分かりかもしれませんが、これはキャッサバという作物です。キャッサバは、茎を地中に挿すだけで成育する芋の仲間です。ほぼ一年中収穫することができるため、熱帯の国々では、主食とされている場合もあります。住民たちは、キャッサバの収穫を行うという目的で、定期的に植林サイトを訪れ、キャッサバを収穫した後に、植林サイト内を見回り、枯死してしまっている木があれば植え替えを行い、必要があれば下草刈り等を通じてメンテナンスを行ってきたのです。
イピルイピル

また、以前は植林サイト内外で薪の原材料となる木材を採取していましたが、現在は居住区の近くの草原にイピルイピル(写真の男性が持っているもの)と呼ばれている薪用の苗を植えることで、本プロジェクトの植林サイトに悪影響が及ばないよう対応をしていました。

パルボン・ミーティング風景

これらの自発的な取組の原動力は、住民の植林コミュニティーとしての「自信」「誇り」にあります。住民へのインタビューでは、本プロジェクトを通じ、「自分たちの力を合わせれば何かを達成することが出来る」「私たちは自然の恩恵を受けており、それを守っていく責任がある」というようにコミュニティーで協力をしながら森林再生に真摯に取り組んでいるからこそ出てくる意見も伺うことが出来ました。

DENRパンフレット

また喜ぶべきことに、彼らは本地域を代表する森林再生コミュニティーとして、日本の環境省に当たるフィリピン環境天然資源省が作成した冊子で紹介をされていました。住民たちもこのように紹介をされ、誇りに感じているということでした。

パルボンのPO

上の写真は、コミュニティー基金を活用して作ったコミュニティーハウス(Bunk House)の前で撮ったPOの方々のものです。住民たちは、今後も森林再生を積極的に推進していくことに意欲を燃やしています。ミンドロ島の心強いパートナーとして、今後も引き続き協力をし森林再生を進めて行ければと考えています。

以上、ミンドロ島シティオ・パルボンの森林再生の現状について確認をして来ました。次回は、ミンドロ島の新たな植林サイトの御報告をさせて頂きます。

次回「新植林サイトの紹介:ミンドロ島マンギャン・アランガン」について。


2015年08月21日

視察報告③「ナグマカパックのコミュニティー基金の使い方~コミュニティー・ビジネスの可能性~」

こんにちは。

フォレストーリー・プロジェクト事務局の南原です。

前回はマンガタレム市の2つのコミュニティーの森林再生の現状を報告しました。その中で住民たちが積極的に携わり、着実な森林再生が実現されている様子がうかがえたかと思います。その大きな要因である「コミュニティー基金」とその活用状況、成果、今後の課題等について今回は報告します。

カタラタラーンでのミーティング風景

皆様から頂いたフォレストーリー・プロジェクトの協賛金の内10%は、住民たちがコミュニティーの発展のために活用出来る「コミュニティー基金」として、提供されています。

基金の提供は直接行われるのではなく、一旦現地NGOハリボン協会にプールされ、ハリボン協会が定期的に実施する苗の活着率チェックの成果に応じた金額を、数回に分けてコミュニティーに提供しています。

ここでポイントとなるのが、活着率の目標値です。政府が主導する全国緑化計画(NGP)における目標活着率が50%である一方で、本プロジェクトの目標活着率は80%となっています。たとえ70%の活着率を実現できたとしても、それは目標の活着率を達成していないことになります。その場合は、提供されるコミュニティー基金の一部が減額となり、次回に持ち越されることになります。

活着率80%はかなりハードルの高い数値になっていますが、住民たちにとっては、各回基金を満額を受け取るために活着率80%を達成することが大きなモチベーションとなります。このような仕組みが、住民の積極的な参加を促し、結果として着実な森林再生を実現する要因となっています。

基金の用途は、大きく三つに分類されます。一つ目は、ミーティング用の食器の購入、ミーティング等で使用される集会場(Bunk House)の建設費などコミュニティーにとっての必需品の購入に充てられる場合。二つ目は、噴霧器・ナタなど、植林・メンテナンスに必要となる資材の購入に充てられる場合。そして最後は新たな収入源となり得るコミュニティー・ビジネスの資本金となる場合です。

以前のブログ記事「フォレストーリー視察報告その⑦コミュニティーメンバーとの意見交換」においても詳しく説明されていますが、ナグマカパックの住民からなる森林再生を担当する人民組織(PO)カタラタラーンは、コミュニティー基金を、特に三つ目の分類「コミュニティー・ビジネスの資本金」として積極的に活用してきました。今回の視察では、それらのコミュニティー・ビジネスが現在どのようになっているのかを確認しました。

カタラタラーン ビデオケカタラタラーン ウォーターサーバー
はじめにビデオケのレンタルビジネスについて。(フィリピンでは映像付きのカラオケ機器のことをビデオケと言います。)フィリピンでは冠婚葬祭のシーンでビデオケがよく使われるという習慣に基づき、上の写真のビデオケを購入し、近隣コミュニティーにレンタルを行うことで、POのメンバーは収入を得ていました。しかし現在は、近隣コミュニティー内に競合相手が現れたため、ほとんどレンタルを行っていないということでした。他方で写真のようなウォーターサーバーを購入し、現在は、地域でミーティングが行われる際に、このウォーターサーバーや食器などをメインにレンタルビジネスを行っています。

カタラタラーン コンポスト1
コンポスト2

次にコンポストについて。このコンポストでは、家畜の糞尿に稲わら等を投入し、ミミズで分解しています。こちらも以前は1400ペソ(20158月時点、日本円で約1,050円)、1か月に約50袋を販売しており、住民の貴重な収入源となっていました。しかし現在は、POのメンバー間でしか使われていない状態となっていました。住民によると、元々コンポストを買い求める人々がそれほど多くはなく、さらに政府が推進している全国緑化計画(NGP:National Greening Project)に全メンバーが従事しているため、コンポストの管理が出来ない状態になってしまっているためのようです(NGPに従事すると1本の苗を提供する毎に8ペソ、1haの年間メンテナンスで4,000ペソがもらえるようです)。

カタラタラーン Fishpond

次に養殖池について。この養殖池は、ティラピアという魚を養殖・販売するビジネスを行うためにコミュニティー基金を使って作られました。そして実際国から1万匹のティラピアの幼魚が供給され、一度はそれらを1kg70ペソ程度で販売することが出来たようです。しかし、その後雨季にナマズやドジョウが侵入し、稚魚を食べ尽くしてしまったため、現在はティラピアはほとんどいない状態となっていました。

以上のようにこれまで行われてきたコミュニティー・ビジネスの内、いくつかが一時的に中断されていたため、正直残念だったのですが、素晴らしい成果も垣間見ることが出来ました。住民たちは現在NGPに従事し、日当を受け取っています。その日当の一部(約30%)は、「コミュニティー基金」として自主的にPOにプールされているのです。つまり住民たちはコミュニティー基金の考え方や仕組みを他のプロジェクトにも活用することで、自分たちのために使える資金を確保しているということが分かりました。そして驚くべきことに、確保した資金を用いて下の写真のような中古車を購入したというのです。現在は、この車を活用して小・中・高生を村から学校まで送迎するビジネスを展開し、月々9,200ペソ(日本円で約25,000円)を得ています。この売上の一部は日当として担当したメンバーに提供され、残りはまたコミュニティー基金としてプールされ、新たな投資に活用されることとなります。

kataratara-nn

インタビューをしたカタラタラーンのメンバー達は、コミュニティー基金の成果として、基金を運用するすべを学んだことを挙げていました。一方で、今後の課題として、活着率とは別に、ある程度の日当がメンテナンスに従事する大きなインセンティブになりうること、自分たちの始めるビジネスの計画を慎重に検討することが挙げられました。

彼らによると、当初ビデオケのレンタルサービスやコンポスト、養殖池などのビジネスを発案した際は、「競合他社が現れること」「維持管理に労力が必要となること」などを全く検討していなかったと言います。彼らは今後もこれらのビジネスを再開することを目指しており、これまでの失敗の教訓を活かして、競合相手とどのように差別化を行うか、どんなリスクがあるのか、それに対してどのような対策をすべきか、などを考えたいと意欲を燃やしています。これらについては、事務局やハリボン協会でも、今後の改善策を検討していきます。

カタラタラーン ミーティング風景2

以上、ここまでマンガタレム市の植林状況やコミュニティー基金の活用状況について確認をして来ました。次回からは、ミンドロ島の現状を報告させて頂きます。

次回「ミンドロ島シティオ・パルボンの森林再生~自発的な森林保全の実施~」について。




2015年08月12日

視察報告②「マンガタレム市の二つのコミュニティーの森林再生~着実な森林再生と成果~」

こんにちは。

フォレストーリー・プロジェクト事務局の南原です。

今回は、プロジェクトサイトの一つであるマンガタレム市の森林再生の現状を報告します。

マンガタレム市では、二つのコミュニティー(カマパカとナグマカパック)の人民組織(PO:People's Organization)と協力をして、森林再生を進めています。

MSPL(Manleluag Spring Protected Landscape)

これらのコミュニティーのPOが植林を行っている地域は、MSPLManleluag Spring Protected Landscape)という自然保護区の周辺に位置しており、保護区に生きる動植物の住処の拡大に貢献しています。

今回の調査では、まずカマパカで行っている森林再生の現状を確認しました。

マンガタレム市では、日差しが厳しく、非常に乾燥した気候なので、暑い時期には自然発火が起こってしまうと言われています。幸いカマパカの植林サイトで山火事等は起こっていませんが、近隣の森では自然発火が起こっているため、住民たちは定期的に植林サイトを訪問し、自発的にパトロールを行っています。

Kamapaka 1
kamapaka 2

多くの木が高さ約3-5m、直径1-2cm程度の大きさになっていました。これまで11 haで植林を行ってきたカマパカ。2013年度にそれらの植林・保全期間は終了を迎えましたが、2014年時点の活着率(植林した苗が枯死せずに生き残っている割合)は、住民たちのこれまでの努力の結果、83%を超えています。これは現在政府が推し進めている全国緑化計画(NGP:National Greening Program)の活着率が約50%程度であることを考えると、とても良い結果であることが分かります。訪問時は、たくさんのコオロギの鳴き声が森中に響き渡っていました。

kamapaka 3

植林サイト訪問後は、カマパカのPOであるマラボ―ボのメンバーの方々と話し合いを行いました。彼らはプロジェクトに携わるまで、木炭の生産・販売を一つの収入源としていました。現在は森林再生を進めるために、木炭の生産には倒木を使用するようになったと言います。また森林再生を通じて、草むらが少しずつ森に移り変わり、それに応じて、今まで以上に頻繁に野鳥を見ることができるようになったと言います。

kamapaka 4

またプロジェクトの大きな成果として、樹種の仕分けや育苗に関するスキルの向上がメンバーから挙げられました。現在彼らは、自分たちで森林に入り、種や実生を見つけて、自分たちの庭で育苗を行っています。これらの苗は、政府の実施するNGPで使用するために買い取られており、メンバーたちの収入源の一つになっていると言います。

次に訪問したナグマカパックは、同じ地区で7 haの植林を実施してきました。ナグマカパックの植林地の気候は、カマパカと同様ですが、過去に環境天然資源省が植林を実施した場所が一部あり、そこに育つ外来種の日陰を利用して固有種を育てていました。

nagmakapak 1
nagmakapak 2

写真は、フィリピン固有種の白ラワンで、4年間で約4mの大きさに成長していました。ナグマカパックのPOであるカタラタラーンのメンバーは将来の目標として、外来種の日陰を利用して固有種を大きく成長させ、最終的には固有種だけの森を再生することを掲げ、メンテナンスを行っていました。ナグマカパックでも活着率は、80%を超えています。

カタラタラーンとのミーティング

植林サイトの訪問後に行ったカタラタラーンのメンバーとの話し合いでは、森林保全で一番の課題は自然発火及び人為的な放火であるという意見が出ました。これまで彼らは、植林をした樹木の周辺の雑草を刈り取ることで火が燃え広がることを防止する等、創意工夫の下でメンテナンスに力を入れて来ましたが、それでも自然発火には対応できない、また故意に放火を行う住民がいるようで、今後どのように対応していくかが現在検討されています。

マンガタレム市の2つのコミュニティーではPOが積極的に森林再生・保全に従事し、実際にかなり高い活着率を実現していることが分かりましたが、その大きな要因が「コミュニティー基金」です。「コミュニティー基金」については次回報告したいと思います。

次回、「ナグマカパックのコミュニティー基金の使い方~コミュニティー・ビジネスの可能性~」について。



2015年08月05日

視察報告①「5月に現地視察を実施しました。」

こんにちは!

フォレストーリー・プロジェクト事務局の南原です。

今回は、5月半ばに行った現地視察のご報告をさせて頂きたいと思います。

今回の視察は、大きく分けて3つの目標がありました。

まず1つ目は、過去に協賛頂いた分の植林・保全期間が終了を迎えた植林サイトの現状を把握することです。本プロジェクトでは、ルソン島マンガタレム地区の2つのコミュニティー、ミンドロ島サブライヤン地区の1つのコミュニティーと協力して、森林再生を行ってきました。昨年度をもって、これら全てのコミュニティーで、植林・保全期間が終了したことを受け、森林の現状やプロジェクトの成果・課題を把握することを目的としました。

フォレストーリー・プロジェクトサイト

次に2つ目は、今年度の3月から新しく植林を開始したミンドロ島のサイトを訪問し、森林の現状や、本プロジェクトに対する期待等の聞き取りを行うことです。本プロジェクトは、シャディ㈱様が発行するカタログギフト「AS YOU LIKE」にて、"チャリティーギフト"http://shaddy.jp)として掲載をして頂いており、カタログを通じてたくさんの個人のお客様より協賛を頂いております。皆様より頂いた協賛金の総額が1ha分の森林再生を実施できる金額に到達したことを受け、この度ミンドロ島にて新たに植林を開始させて頂くこととなりました。ご協賛いただき誠に有難うございます。今回、ミンドロ島の現状についてもご報告をさせて頂きます。

最後は、本プロジェクトの今後の展開を現地のNGOであるハリボン協会や、コミュニティーの人々と検討することです。後ほどご紹介させて頂きますが、プロジェクトを通じて、コミュニティーの人々の森林再生の技術やノウハウ、意識は確実に向上しています。せっかく身に付けたそれらの知見を今後どのような形で活かせばよいのかを検討して来ました。

今回は、概要のお話だったので、写真はありませんが、次回から現地の写真をお届けします。

次回は、「マンガタレム市の2つのコミュニティーの森林再生~着実な森林再生と成果~」について。

2012年11月20日

フォレストーリー視察報告その⑦コミュニティメンバーとの意見交換

ナグマカパック、カマパカを担当しているコミュニティにそれぞれ訪問し、メンバーとの意見交換を行いました。

 

意見交換の様子

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ナグマカパックを担当するコミュニティ、カタラタラーン(Katarataraan)85世帯が暮らす農村で、PO(人民組織)が比較的しっかりしているため、ハリボン協会やLGUとの連携が上手く行われています。

 

ミーティングの前に、メンバーの女性の手作りランチを頂きました。食材は主に農村で取れた天然のもので、キノコやニガウリ、放し飼いの鶏肉など新鮮でとても美味しかったです。

 女性たちが用意してくれたランチと、キッチンの様子。

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カタラタラーンでは、フォレスト―リーによるコミュニティ基金を活用した、マイクロクレジットやLively hood プロジェクトを実施しており、初めにその実施状況を見学しました。

 

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2012年11月09日

フォレストーリー視察報告その⑥ カマパカ植林サイト視察

視察報告第6回目は、もう一つのプロジェクトサイト、カマパカ(Kamapaka)で視察した植林の状況をご報告いたします。

 

カマパカの森林再生サイトは、ナグマカパックの向かい側に位置するため、森林見学だけなら1日で両方回れる距離にあります。こちらもManleluag Spring National Parkの一部です。

 

案内してくださったPOの皆さん

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ナグマカパックに比べ、石の量が多く歩きづらい。

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木と木の感覚は2m以上が望ましいが、契約が2,500/haのため、このように狭い間隔となっています。理想は1,250/ha

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2012年11月07日

フォレストーリー視察報告その⑤ ナグマカパック植林サイト視察

 視察報告第5回目は、マンガタレム地区のプロジェクトサイトの一つ、ナグマカパックで視察した森林再生の状況をご報告いたします。

  

現在、マンガタレムではナグマカパック(Nagmakapak)とカマパカ(Kamapaka)という2つのエリアで植林を行なっており、ナグマカパックはカタラタラーン(Katarataraan)という名のPO(人民組織)が森林再生を担当しています。

 

 

luzon_map.gif

紫色のエリアが、プロジェクトサイトです。(左側の大きなエリアがナグマカパック、右側の小さいエリアがカマパカ)

 

案内してくださったPOの皆さんとハリボン協会のメンバー

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国立公園の中にあり、良く整備され、夏には観光客も訪れる場所となっています。

ここから森林に入っていきます!

 

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2012年11月06日

フォレストーリー視察報告その④ マンガタレムLGUへの表敬訪問

 視察報告第4回目は、持続的な森林再生を行う上で重要なパートナーであるマンガタレムLGU(地方政府)への表敬訪問についてお伝えします。

 

2012717日、ハリボン協会とのミーティングを終えプロジェクト実施地であるパンガシナン州マンガタレム地区へ向かいました。

 

マンガタレムへは車で約4時間。

 

 マンガタレムに向かう風景       マンガタレムの町

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     LGUオフィス       オフィスの目の前は賑やか

       

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到着後は、マンガタレムLGUへの表敬訪問を行いました。

 

Value Frontierからはフォレスト―リー担当の梅原と土屋、ハリボン協会からは本部より1名、現地で活動するコミュニティオーガナイザー2名も参加し、マンガタレム地区の森林保全に対してLGUが果たしている役割等について説明を受けました。

 

また植林・メンテナンス・保護においてフォレスト―リー・プロジェクトによる支援が大きな役割を果たしていることについて、LGU担当官より感謝の意が伝えられました。

 

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 (左からVF梅原、ハリボン協会Je-el、LGUスタッフ5名、ハリボン協会コミュニティオフィサーhuang、LGU担当官3名、ハリボン協会コミュニティオフィサーJim)

 

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2012年11月05日

フォレストーリー視察報告その③ 現地パートナー団体ハリボン協会とのミーティング

視察報告第3回目は、現地パートナー団体であるハリボン協会との情報交換の様子をお伝えします。

 

  2012717日、フォレストーリー・プロジェクトの実施状況について情報交換を行うため、ケソン市にあるハリボン協会本部を訪問しました。

 

 現在ハリボンでは2020年までに100万ヘクタールの森林再生を目指す"Road to 2020"達成のため、フィリピン各地でプロジェクトを実施しています。

 

森林再生を行う場所は全て、ハリボン協会が行った調査により、IBA(Important Bird Area)に指定された場所から選定しており、フォレスト―リーで実施しているミンドロ島やルソン島マンガタレムも生物多様性の重点保護地域に位置付けられています。

 

→【過去ブログ】IBAとは?!

  

 

フィリピンにおけるIBAデータ(出所:BirdLife Internationalウェブサイト資料より)

 

 IBAphilippine.png

 

 全てのプロジェクトで単一種による森づくりから、多様な在来種による天然林の再生を行っており、生態系の復元を目指しています。 →続きを読む

 

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フォレストーリー・プロジェクト公式ブログ